台湾乙女合宿
2007年2月23日〜26日



大都会の路地裏で炎が舞う。めらめらぱちぱちゆらゆら。


一日目二日目(九イ分)二日目(市街)/三日目 up!



■三日目

気持ちよく9時起床。もう少し早く起きるつもりが、昨日の夜更かし(と言っても2時前には寝たと思うが)のせいで旅の朝の気持ちよい時間が削られちゃう。ちっ。今日はぼんやり曇り空。晴れるといいんだけどなー。
ホテルからお目当ての龍山寺まで歩いて20分くらいっぽいので、朝ごはん探しがてら二人で朝のお散歩旅。寺までの道のりは下町っぽいというか町工場的なお店も多く、市街地のあのこじゃれたきれい感とはまた違うアジア〜ンな風情。ビンロウ屋がすっごい多かった!(アジアの噛みタバコっぽいやつ。噛むと口がビリビリするやつね。ブータンで試して死ぬかとオモタ)


ぎゃ!焼小籠包発見!食べたい…

朝食にあっさりワンタン。ホッとする味
ぎゃはは!しゃちほこ〜。しりあがり焼 お供え菓子?市場はカラフルだった

人でごったがえす龍山寺。これは毎日こうなのか、旧正月モードなのか?

このデカ提灯をくぐってお寺の中へ
お店をひやかしながら歩くのは楽しい!路地バンザイ。どんどん通りは賑やかになり、ふたりで「♪ろんしゃんじ〜ろんしゃんじ〜」なんてつぶやきながら元気に歩いていたら、市場で買い物していたおばちゃんが「ろんしゃんじー!」と、わざわざ指を指しておしえてくれた。うんっ!今日も優しい台湾人発見!おばちゃんしぇしぇー。

賑やかなお寺で、まわりの台湾人の作法を見よう見真似で進んでみることに。まずは提灯の下をくぐって、ふたりでお線香を購入してみた。学問の神様や商売の神様などそれぞれ目的の神様がいるらしいが私らはよくわからないのでとにかく順に全部の神様に線香をささげてみた。
旅行していると間違いなく宗教のすごさっつーのを見せ付けられることになる。余談ですが何か知らんけどうちの母親は神社の鳥居をくぐらない。初詣のときにそれに気付いた。なんでかなぁ?ちなみに特に何の宗教というのはしていませんが単なるポリシー??(って本人に聞けよ自分)。モスクにも教会にも入りまくる無節操な私とは大違いや…
線香の火で服に穴があきそうでヒヤヒヤ

存分に龍山寺を堪能し、周辺の超あやしげ路地を散策したあとはMRTに乗ってふたたびシーザーパークホテルのロビーへ。ここであっちさんと合流して、バスで徳也茶喫へ。ビルの谷間にちょこんとある茶芸館だ。ここで薬膳ランチをいただき、その後まったりと茶芸を楽しむことに。
街中だし、九イ分のあの茶芸館のような開放感はないけれどやはりそこに流れる空気、雰囲気は優しくて暖かい。なんだろね、この茶芸に漂う「気」のようなものは。心地よい。私がおばあちゃんになって何かやれるなら、どこかの国で茶芸館をしたいな〜。(別に佐賀の嬉野とかでもいいけどさ)


この店は香杯があるタイプでした

茶梅がなくて残念!でもお茶おいしかった

さあ!茶芸のあとは!ついに国際電話で予約をいれた林の米占い!!!バッチコーイ!鼻息をフガフガ荒くさせつつタクシーで林のオフィスへ乗り付ける。あまりに米占いに夢中で白目状態だったので、林関係の写真とるの一切忘れました。どうぞ想像をふくらませつつお読みください。

3人でオフィスにいき、まず順番をきめる。私→ウ子→あっちさんがそれぞれ見てもらうことになり、一時解散。私が気になるのは、自分の情緒不安定ぶり、将来的な仕事関連に尽きるのでまずはその辺から相談することに。ウ子とあっちさんは四柱推命の予定だが私はやっぱり前回ドギモを抜かれた米占いで。

・面倒くさがりでしめきりまでやらないタイプ。
・計画をたてないから予想外の仕事がはいるとてんぱる。
・気持ちは走る、アイデアはあるけど行動していない
・楽しければ気が乗るけどいまは気が乗っていない時期
・あなたに敵はいない (ま、まじですかぁ〜!?)
・自営業すごくむいてる。うるさい上司と仕事するのむいてない

などその他またもや部屋のごちゃごちゃっぷり、家の動線の悪さなどを見透かされる。問題点を聞いたらそれを解決する方法が知りたい。どうすればいいでしょう?と聞くと

・水周りを掃除する
・週1でいいからかたづける
・体力をつける
・楽しいことを考える(メモをする)

というなんつうか無難な解決法。なんか納得がいかないので「旅行が好きなんで、ストレス解消は旅行なんですよね」というと、林先生は
「あなた旅行が好きなんじゃないのよ〜仕事から逃げたいだけなの〜。旅にでたら仕事しなくていいからホッとできて、それが楽しいだけなのよ〜」と、とんでもないことを!
な、なんですって〜〜!いや、少し当てはまる部分もあるけど、半分はその意見には逆らいたい。ああ!でも半分は納得するような!なんかもう自分で自分がわからなくなる。
そんなにストレスたまるくらいなら仕事やめたほうがいいのか?
「いや、あなたいまの仕事むいてるから」とのこと。ガクッ…。ちなみに旧姓か新姓か、ドッチで仕事するほうがいいのかと問うと、いままでどおり旧姓のままでいいと言われてめっさ安心した。 ま〜仕事でいえば、つまりは自分をうまくコントロールさせることができれば、どうにでもころぶわけよねー。はー。
さらに欲張って家庭の話も聞いてみることに。

・だんなさん優しいね、あなたに何にも言わない。
・なぜならなんか言うとあなたがすぐ怒るから。
・子どもはできないね。いまは見えない。
・だんなさんは「現状維持の人」。変化を求めない人。
・今の会社はあってるみたいでいいね。
・だんなさんはペット、特に興味ないんじゃない?あなたが可愛がってるから自分も可愛がってるとおもう

このペットに関してはNOォオオオ!っと言いたいが、その他はたぶんドンピシャやろ。ぞぞぞ。
とりあえず、寝室に丸い水晶を飾り、枕の下にとがった水晶を置けといわれたが、いまだにおいてない。だめじゃんわたし。ジョナサンなどの占星術では7月から良くなる予定なのだけど、林は7月から悪くなるとずばり言われた。もう、めっちゃ怖い。


日曜の午後だからか、若者だらけ西門メイン通り

台北でもゴスロリ系〜!本気で原宿〜。
1時間たっぷり見てもらい、ちょうどウ子が戻ってきたのでバトンタッチ。は〜…。なんかヌケガラ〜。途中から、林ったら超ドSぶりを発揮してたしな〜眉間にシワよせまくりで。で、私は結局掃除したら幸せになれるのですか?(ぐすん)

掃除嫌いの私はこれから2時間時間をつぶすべく、バスで西門へむかった。台北の原宿、泊まってるのに街ブラしてないからね。なんかバスの路線を探すのも楽しくなってきた。西門は、お洋服の店から買い食い系まで大変充実していて、これは確かに楽しい。中高校生の子連れ家族旅に台北に行くなら、ぜひこのエリアにきたら旅に興味のない子どもも、日本と同じ状態で楽しめるショッピング欲は満たされることでしょう。反対に言えば、日本の街中とぜーんぜん変わらなくてつまらんという感じでもありますか。
ネイル屋さん、アクセ屋さん、ブランドショップにクレープ屋、流れる音楽はJ−POP…。本当に不思議な感覚に襲われながら、テイクアウトのコーヒーを飲みつつぶらぶら。あっという間に時間はたつ。またもや行天宮前の林のオフィスへ向かう。

台北でも手づくり系アクセは人気らしい

作家のワゴン販売。私もあれこれ購入♪

すでにあっちさんもウ子も店の前におり、よく聞けば、最後のあっちさんを見てもらっているときに他の客が入ってきて待合スペース(のようなソファ)にいたので落ち着いて占いできなかったらしい。えー!!!この占いはあっちさんをメインにしてあげたかったのに!!ゆっくりみてもらうために一番最後にまわしたのがアダとなってしまった…うわーんごめんよ!あっちさんもかなり消化不良気味。こりゃあなんとかせねばなぁ〜。私はかなり次を次をと、質問をつっこみながら聞いたしウ子も林は二度目で対処方法が分かっていたから存分に聞きたいことは聞けていたのに、肝心のあっちさんをこのまま日本に返すのは惜しい!
というわけで、行天宮地下の文鳥占いをすることにした。なんでそこで文鳥占いやねーん!はっきしいってネタやん!という話はナシの方向で4649。

真剣になってること自体がコント…
超カタコトの日本語が、さらに妖しさ2倍増しの文鳥占いのおじさん。はっ…きりいって、当たる当たらないという問題ではなくショー、もしくはコントとして見るのが正しい。いいのかあっちさん?これでいいのか?いいらしい(笑)。

何回も文鳥に赤い布を選ばせて、次々にすんばらしぃ未来が描かれた絵が!このすんばらしぃ未来の絵がすんばらしぃ!もう笑いはこらえない、ぞんぶんに笑ってもいいですか??ぶほぉーっ!!!!あっちさんの占い旅のシメが文鳥占いとは、もう最高のオチではないか。ありがとうあっちさん。あっ!こら!そのあやしいお守りなんか買うんじゃありません!

カゴからピョンと文鳥ちゃんが飛び出し赤い布を加える。その布に数字がかいてあって絵を選び…。右の写真につづく→
ギャハハハハ!「男たちに迫られる図」。この絵を見るだけで2時間くらい笑えて幸せになれる。蛭子さんもびっくりの画力

占いショウを堪能した後は、ついにこの旅最後の晩餐。ガッツリいろんなもの(小籠包以外)が食べたかったので、香港の名店「糖朝」にいくことにした。本当は今日もりゃまたんと夕飯食べるつもりだったのだが、どうも連絡不備で残念ながら彼女と連絡がつかず、3人で向かいテーブルを陣取る。
「いや〜〜短い滞在だけどおもろかったねー」
「あっちさんの占いが残念だったね」
「大丈夫!また今年来るから!必ず!」
「くるのかよ!」

やっぱり、こういう旅は女子同士が面白いということを再認識。いや、うちのヒゲもウィンドショッピングが大好きというフェミニンぶりを発揮してそれなりに旅先のお買物とか楽しいんだけど夫婦旅だと出費が二倍。しかし友人とだと出費は二分の一。しかも超たのしい女子トーク付きだ!だんなとだとこうはいかないんだよね。充実の台北。香港の猥雑さ、上海の発展ぶり、そして台湾の安心感。どれも似ているようで全然違う楽しさがある。台湾、ほんと気軽だよなぁー。台湾にハマる人が多いのはよくわかる。


糖朝のデザートでシメる。ウットリ…

最後はもちろんマッサですお〜

最後の最後はやっぱりマッサで。昨日も行ったホテル近くのマッサ屋でたっぷりほぐしてもらうことに。「おっ、また来たのかい?」と、昨日わたしに角質ケアを勧めてくれたおじさんも満足そう。つるつるの足裏を手に入れ、あっちさんをタクシーに乗せておわかれ。あっちさんまた必ず遊ぼうね。ばいばーい!再見!

その後、ホテルまでほんの30メートルくらいというその道すがら、おばちゃんが小さなドラム缶にぼうっぼうと紙を燃やしているのを発見。実は、早朝のお寺までの散歩のときに、面白い柄だな〜と買っていた紙の束。ナンに使うのかわからなかったので、林先生に「これなんですか?」と聞くと、「なんでそんなの持ってるの?」とまたもやドSな眉間シワプレイ。数年前に林に見てもらった赤い封筒にはいった紙も持参していたので、「その紙も、赤い封筒も燃やしなさい」と言われていたのだ。
燃やす…?はっきりいって、燃やすタイミングなんか現代にあるわけないじゃん、日本にもってかえって実家で焼くかなぁなんて思っていたのに、まさかこんな、帰国前日の夜にこんなシチュエーションに出会えるとは!!!!あわててホテルに戻り、例の赤い封筒と紙をもっておばちゃんのもとに駆け寄った。


燃えろよ燃えろ。すべてのいやなこと悪いことよ燃えろ

おばちゃんにゼスチャーで「コレ、一緒に燃やしてもいい?」と聞くとうなずいたので、ふたりでドラム缶を囲んで燃やす。一枚二枚…と燃やすもめんどくさくなったので、束にしてがつっと燃やした。ごおおおお!と火柱があがる。
「英語はなせる?」とおばちゃんが聞いてきた。どうやら英語が話せるらしいので、少々と言っていろいろと話をきいた。
この紙は「神様のお金」(紙銭)というもので、様々な神様にお供えするタイプのものがあるらしい。私は金箔のついた紙銭だったのだがいったいなんの祈願のものだったのだろう。おばちゃんも「燃やせてよかったね」とニッコリ。パチパチ…と音を立てて静かに、強く燃える火を見ながら、私は台湾がとっても好きになっていることに気付き、満足した。
ぜひ、今度は家族を連れてきたい。家族を連れてきたい、と思えるほど優しい場所だなと思った。



■四日目

早朝、ウッ子を起こさないように(でも起こしたけど)暗闇の中タクシーを走らせる。バスターミナルでりゃまたんと遭遇。彼女も今日の福岡行きにのるからどこかで会うと思ってたらしょっぱなからであった。
空港へむかうバスは情緒たっぷり。ipodから流れる音楽がしんみりしみてくる…
がしかし!空港で大事件がおきた!搭乗前30分というときになって免税店ではじめてクレジットカードがなくなっているのに気がついたのだ!うっそーー!!パニック!すぐそこにあった無料ネットで友だちにメール、その後ヒゲに連絡してもらいカードをとめてもらった。だって搭乗前30分で1元たりとも台湾のお金をもってなかった(使い切っていた)から公衆電話もつかえなかったのだ。
その後、とくに使われた形跡もないようで、どこかで私がポロリと落としたのだろうけど、最後の最後にやってくれるぜ。あまりの楽しさに気がゆるんでしまったようだ。次の旅は気を抜かずにおこう!とあらためてふんどしを締めなおしたのでした。

おわり。
special thanks, ウッ子&あっちさん&りゃまたん&たくさんの親切な台湾人のみなさん。



一日目二日目(九イ分)二日目(市街)/三日目