■演者の独り言■
見所からは窺い知れない、面の内側から覗いた世界を、シテが語ります。 | |
(1)平成12〜13年 (2)平成14年〜15年 (3)平成16年 (4)平成17年〜19年 (5)平成20年〜25年 |
2004/11/24 本田芳樹
10月30日のこしがや紅葉能、雨天の中たくさんの方においでいただきありが
とうございました。 あいにくの雨となり、また気温も上がらずに肌寒い中で見ているのも大変だったと思うのですが、「雨の中で見る能も雰囲気があって良かった」との声もあり、ひとまずほっとしております。 こしがや能楽堂のような半野外の舞台ではこのようなお天気の心配というのもあるのですが、その反面自然の光の中で能を見る楽しみというのもあると思います。 また夜間の薪能とも違う、昼間の太陽の下の能というのは何か穏やかでのんびりしているような、そんな気もしました。 |
2004/10/10 本田光洋 岡山後楽園での「葛城・大和舞」が終わりました。 |
2004/3/30 本田布由樹 4月29日(木・祝)の円満井会定例能にて、「高砂」のシテを演じさせていただきます。 また5月3日(月・祝)に明治神宮において奉納能が行われます。「養老」の半能。シテはぼくがつとめさせていただきます。半能というのは、後シテのみを演ずる上演形式です。 こちらは入場無料ですので、お気軽にご来場ください。 |
2004/1/23 本田光洋 1月金春会での弱法師が済みました。10年ぶりでした。どこが変わったのですか?と言われると困るのですが。稽古はある連続性の上にあるので違いの自覚は難しいのです。謡は良い方向に変わったかと思えるのですがいかがでしたか。 2月に伯母捨(高橋汎師)後見をいたします。老女は西へ行く伯母捨山の月と共に西方極楽世界へと入り、弱法師は日想観によって苦界を離れ極楽を願いました。大原御幸の建礼門院は生きて地獄を見、都へ帰ってのちは出家し同じく阿弥陀の浄土への生まれかわりを願いました。 伯母捨の息子に捨てられる老女は、観無量寿経の息子による幽閉を機に浄土を願う、韋提希夫人に重なって感じられます。しかし能の老女は「恋しきは昔 慕わしきは閻浮」「ひとり捨てられて老女が昔こそあらめ」と一曲を終わります。 |
|
(1)平成12〜13年 (2)平成14年〜15年 (3)平成16年 (4)平成17年〜19年 (5)平成20年〜25年 |