■演者の独り言■
見所からは窺い知れない、面の内側から覗いた世界を、シテが語ります。 | |
(1)平成12〜13年 (2)平成14年〜15年 (3)平成16年 (4)平成17年〜19年 (5)平成20〜25年 |
3月24日 秀麗会能 「道成寺」 2013/3/6 本田布由樹 段々と舞台の日も近づいてまいりました。 この「道成寺」は有名な「安珍と清姫」の説話を元にした曲になります。 道成寺の見どころは数多くありますが、一番の特徴はやはり「乱拍子」と「鐘入」でしょう。 鐘入はタイミングが命。
ご注文は 本田光洋後援会 にて受付ております。 |
1月20日金春会定期能「兼平」 2013/1/10 本田布由樹チケット申し込み専用電話 080-3020-5700 今度の金春会では「兼平」を舞わせて頂きます。 義仲の最後の折、兼平は「雑兵の手にかかるよりは」と自分が時間を稼ぐ間に義仲に名誉の自害をするようすすめます。 面白いのは、「巴」では汝は女なり、と途中で故郷へ帰るように言われた巴が、今一度義仲の元へ戻るとすでに義仲は自害した後だった、という場面があること。
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「熊野」平成24年3月3日(土)12:30開演 矢来能楽堂 美女「熊野」は故郷にいる老母の病状を思い、平宗盛に暇を願うが叶わない。宗盛は熊野を清水寺の花見へと連れ出すが、熊野は母のことばかりが気にかかり、華やかな都の景色もかえって母親のことを思い出させ、宴席にも出ず清水の観音に手を合わせていた。せっかくの花見の席だからと宗盛に乞われ、熊野は満開の桜の下で舞を舞う。しかし時ならぬ村雨に花が散ってしまうのを見て、「いかにせん 都の春も 惜しけれど 慣れし東の 花や散るらん」と故郷の老母を思う歌を詠み、宗盛へ渡す。これを見た宗盛も心を打たれ、熊野の帰郷を許すのだった。 この「熊野」という曲の中で、熊野と宗盛の距離感が問われる場面がいくつかあります。例えば老母からの文をふたりで読み上げる場面。あるいは酒宴で宗盛にお酌をする場面。どれだけワキ(宗盛)に近づくのか?というところに熊野を演じるシテの解釈が現れます。 先日稽古会があり、当日もワキをお願いする方と共に「熊野」をさせて頂いたのですが、この時にワキから「少し近すぎるのではないか」とアドバイスを頂きました。もっと距離を保ち、”帰りたがっている”心情を表現すべきだという指摘でした。確かに、宗盛と母との間で揺れている熊野としてはワキに近寄り過ぎていたかも知れません。常にシテを意識しているワキ方ならではの、有り難い助言だったと感じています。 |
江口を終えて 2008/7/9 本田光洋 私たちが能面を着用する時、面裏の両頬、また額に「面アテ」を付けます。和紙を折りたたみまたは綿、紙を布で包んだ小さなものです。額の高い人や頬骨の高低を調節して面の受ケ(視線の高低など)を適正に保ちます。
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8月26日 国立能楽堂 東西合同研究発表会 舞囃子「唐船」 2008/7/8 本田布由樹 毎年8月の終わりごろに、東西の若手能楽師による研修発表会が行われています。 これは若い能楽師たちに出演の機会と研鑽の場を与えるための会で、私たち若手能楽師としても、とても有り難く、同時にとても怖い舞台でもあります。 今回舞わせていただく「唐船」は、私が数年前に始めてこの東西合同研究発表会に参加した時に、地謡として参加した曲です。 なお、東西合同研究発表会は入場無料、観覧自由です。
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3月16日秀麗会能「紅葉狩」 2008/3/4
本田布由樹 さて、秀麗会能も差し迫ってまいりました。 「紅葉狩」は、戸隠山に隠れ住む鬼が美女に化けて狩りの最中の平維茂を誘惑し、酒に酔いうたた寝している間に襲い掛かるものの、岩清水八幡の助力を得た平維茂にかえって成敗されてしまうという物語。 はてさて、私が本当に平維茂を誘惑するような美人になれるのか・・・・・・
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母校にて能の授業をさせてもらいました 2008/3/1 本田芳樹 去る2月28日に中野区立第五中学校にて能の授業をさせていただきました。日本の伝統にふれる選択授業の一環で、他にも琴や和太鼓、日本料理などが実施されたようです。 今回の授業以外でも昨年は文京区の学校でも授業をさせていただいたり、越谷市の中学でも授業のお手伝いをさせていただく機会がありました。近年、伝統芸能を教育に取り入れるような方向にはなっていますが、伝統芸能について教えられる教員がほとんどいないこともあり子供たちが実際に触れる機会はほとんどありません。そんな中でも短い時間でしたが子供たちに本物の能の一端にでも触れてもらって、能をだけと言うよりももっと広い視野で普段ほとんど意識しない「日本」というものを見つめ直す機会になったならば、と思っています。 |
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