・蕎麦処「冬来」(トウライ)
こだわりをもった親父が店を構える蕎麦屋です
良い蕎麦粉が手に入りづらい夏季は一時店を閉めるほどのこだわりを持っています
人気のメニューは親父お勧め(というよりも初めて来た客には有無を言わさずこれを食わせる)の
「盛り蕎麦」
そして初めて食べた者が全て絶句し、その後数割の者がやみつきになるといわれている
「おろし蕎麦」
非常に辛い大根であるネズミダイコンを使ったつゆで食べますが
そのつゆを飲みきった者はごく少数であるという噂です
・うどん屋「発気良い」(ハッケヨイ)
「リキシ」(力士)と呼ばれるフソウの神官戦士(※相撲は古来より神事としておこなわれております)
が麺をこねるうどん屋です
長時間煮込んでも煮くずれしない、コシのある、つやつやと白く輝く麺が自慢の店です
人気のメニューはボリュームたっぷりの「ちゃんこうどん」
そしてあっさりと上品な出汁の「きつねうどん」
・酒呑み処「歳酔三百六十度」(サイスイサンビャクロクジュウド)
フソウ酒で置いてない酒は無い と店主が自慢する飲み屋です
店内にはカウンター席だけしかありませんが、
カウンターの奧にはびっしりと酒が並んだ酒蔵を格子の隙間から覗く事が出来ます
店主はにこやかな人で酒を愛しており、その酒の知識は豊富で、
客の好み・その日の温度・つまみに合わせて絶妙の温度で燗をつけてくれ、
客が望めばその酒のうんちくを酒の肴代わりに語ってくれます
板前さんは無愛想な人で、始終厨房にこもっており、
つまみをカウンターに出すときもにこりともしません
しかし、美味い酒を飲んだときに見せる笑顔が魅力的で
常連客はなんだかんだと理由をつけて無理矢理飲ませたがるようです