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  [No.127] Re: 【レスOK】エクアドル王国(種族・組織) 投稿者:徹人  投稿日:2009/01/09(Fri) 13:29:40

【種族】

人間、ハーフエルフ種を除いた異種族人口が5割を超えるエクアドル王国では各種族ごとの自治区が国土の3分の2を占めている。
自治区の権限はかなり強く、区内においては王国法とは異なる独自の法が施行されていることも珍しくない。
ただし王国憲法に反する・反する可能性のある法を作るには7盟雄会議で3人以上(自民族含む)の許可を得なければならないため、
基本的な法はどの自治区も大抵共通である。(自治区内の独自法はアメリカの州法のようなものである)

しかし軍事権限のみエクアドル王家が圧倒的に強く、
どの自治区の軍隊も(ほぼ名目上になっているエルフ自治区もあるが)最高司令官はエクアドル国王と明記されている。

また、古くから南のトヴァシュトラ帝国から度々侵略を受けており、
エクアドル本土と国内の全自治区は大国トヴァシュトラに対抗するために、
外敵から国が攻められた際は全民先ずもってその排除に務めよ、との絶対的盟約がなされている。
それゆえ、戦時においての彼らの団結力は目を見張るものがある。

『人間・ハーフエルフ種』
主に北部エクアドル本土に定住、他の区域にも広い範囲で住み着いている。
エクアドル全体の人口の3、4割がこの2種族で他国の割合と比べると少ない。

『エルフ種』
主に中西部拒みの森に定住。エクアドル内の種族の中で最も閉鎖的で独立意識が高い。
拒みの森は精霊力が強い土地柄であるため、優れた精霊使いが多く輩出されている。
闇種族に対しては他の種族に比べると最も敵意識が強く、エルフ自治区では旧存在法がそのまま施行されている。

『ドワーフ種』
主に中東部ラウンドテーブルマウンテンに定住、豊富な鉱山資源を開拓し、サラディン経由で各国へ輸出される。
工業技術も優れているため、逆に他の土地から輸入した鉱物を加工して輸出することも多い。

『クラケット種』
主に南部クラケットプレーンに定住するが、人間種についでエクアドルでは人口の多い種族であり、国内全土でちらほら姿を見かける。
トヴァシュトラ帝国と勇敢に戦った歴史があるためエクアドルにおいてはグリィラル種とともに英雄的な種族として好印象がもたれる。
そのためエクアドル人はクラケットに対して少々の悪戯には目をつむる国民性を持っている。

『グリィラル種』
クラケットプレーンの最南端に自治区を構え、そこに定住している。
元々はトヴァシュトラ半島北部に住んでいたが、帝国の侵略により故郷を追われ、エクアドルに流入し定着する。

『帝国軍が攻めてきたときは誰よりも勇猛に戦う』という契約でエクアドル王国から自治権を獲得。
有事の際は契約どおりの奮闘を働き、ある時は帝国軍を押し返し、あるときは敗走する味方軍の盾となり、自ら望んで散った。
このため、エクアドルにおいてはグリィラル種と、同じく対トヴァ戦で活躍したクラケット種は他国に比べて尊敬の目でみられる。

しかし、現在はトヴァシュトラとの直接的な戦闘はなくなってしまい、
当時に比べて優秀な戦士が少なくなり、若者を中心に戦に対して倦怠的なムードである。。

『フェンラン種』
主に、トヴァシュトラやミスリル方面から流れて定着している。
ラウンドテーブルマウンテンの山頂部に多く集落を作っていくつか自治区が存在する。

また『海賊島』羽休め島の海賊はトヴァシュトラ帝国から逃れてきたフェンラン種が中核を占めている。

『闇種族』
基本的にエクアドルは大抵の種族には寛容な土地柄であるが、エルフ種、ドワーフ種を中心に闇種族に関しては冷ややかである。
5年前までは闇種族に人権を認めない旧存在法が他国同様に施行されていた。
それまでは専らシーフギルドなどが闇種族の受け皿となっていたものの表の社会に出ることはきわめて稀だった。

しかし、現王の三大商人誘致政策の結果、闇種族を労働力として使えるように存在法を改正してほしいと各商人から強い要望があった。
また、隣の大国であるトロウが存在法を改正したことによりエクアドル国内でもこのままでいいのか?という機運が高まっていた。

そこで先王は7盟雄を召集し、存在法をなくすことについて協議させた。
議論は紛糾したが、最終的に『20年間暫定的に、エクアドル本土といくつかの自治区で存在法を緩和させる』という結論に達した。
そしてその後に結果を見て存在法の是非を問い、改めて存続するかやめるかということを決めることにした。

そのため、現在では国内に闇種族が多く流入し、闇種族の旅行者も増えている。
しかし、エルフ自治区などのいくつかの区域ではこの法改正を未だに受け入れていない。

【組織】

『観光開発局』
近年、陸海空の交通網が整備され、エクアドルには他国からの観光客が増えてきた。
そのニーズに応えるために、鉄道沿線や街道近くを中心に観光地を整備、活性化させる政策を行う機関。
先王の案で近年新しく作られた機関であるが、レッドヘルム温泉街の開発、エルフ自治区への街道の整備など活発な活動を行っている。
ただしまだ若い機関のため、開発局内の人員は少なく 手の回らない問題事の解決に冒険者が雇われることが多い。

『エクアドル・シーフギルド』
エクアドルシーフギルドは、元々はクラケットプレーン出身のクラケットたちによる窃盗団であった。
クラケットプレーンでは採れる作物や加工品に限度があるため、彼らは他地域に遠征してそれらの品物を奪い取った。
ただし、殺人は決して行わず、盗むものも必要な分だけで貧者からは盗まない、という手口に加え
盗んだ相手がクラケットたちに気に入られると後日クラケットプレーンで採れる珍しい植物や虫が贈られたり、
他の悪い盗賊を懲らしめたり、トヴァシュトラ帝国から脱出してきた異種族や奴隷を保護する義賊であったため、民衆の間では人気があった。

人気があったため、クラケット以外の種族も少しづつ彼らの仲間になり、時を経るごとに窃盗団は肥大、
いつしか体系だった「シーフギルド」という組織に整備されるまでにいたる。

シーフギルドになった現在でも基本的に初期の方針と同じく、殺人などの凶悪犯罪は推奨されない。
必要もないのにそれらを行うとギルドから制裁が下る場合もある。

しかし主要幹部にクラケットが多いために、あまり組織管理は徹底されてるとはいえず、上の目から隠れて凶悪犯罪を行うものもいる。
近年はエクアドルの商業の発展とともに他国から金や品物、人が多く流入しており、
クラケット以外の種族が大半を占めるようになってきたためこの傾向は次第に強くなってきている。

エクアドル・シーフギルドの役目として重要なことがもう一つある。
エクアドル王国軍には情報戦に特化した軍がないため、王国からの要請を受けて間諜や情報収集の任を受けていることである。
必要とあれば、他国に偽情報をばらまいたり、要人の暗殺も行える準備がある。

『ネオ・デュカット』
かつてトロウで異種族を根絶やしにし、人間中心の世界を作ろうと企てた一派があった。
デュカットと呼ばれたその一派は存在法の改正を断固として受け入れず、様々な陰謀をめぐらせて阻止しようとした。

しかし、銀の月明り亭の冒険者など大勢の人々の努力と協力によりその野望は潰えた。

存在法改正以後は姿を消したかと思われたデュカット。
しかし、その勢力は各地に分散し、それぞれ力を蓄え暗躍を続けていた。

そしてトロウより西のエクアドル王国に根付いた新生デュカット、それがネオ・デュカットである。

最近になって暫定的に存在法が緩和されたエクアドル王国。
しかし、世論がそれに反するならばすぐにでも過去のように戻ってしまうだろう。
彼らは、かつてと同じように、存在法改正を阻止するため、闇に蠢く・・・


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