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  [No.92] 【レスOK】ドレス帝国 投稿者:   投稿日:2007/09/18(Tue) 02:12:44

大陸中央部最大の軍事国家です。
まずは大枠を設定し、だんだんと設定を詰めていこうと思います。

・国風
保守的で軍部による統制がかなり強い。
国の内部には関所や自然の障害、あるいは単なる城壁により分断されている。その関所は「城門」と呼ばれており、これを通らなければ内部に侵入することは事実上不可能である。
国の中央部に近づくためには6つの城門を越えるか、飛空挺を使うか、あるいはフライトやテレポートなどの公式を使わなければならない。
城門を越えるたびに治安が良くなるが、監視が強くなる。
一般に城門を越えるたびに地位が高い者が増える。
また、他国の人間を極端に嫌うため、外国人とわかると嫌悪を顕わにされることが多い。
また、周囲を囲まれているせいで侵攻できないため、異種族を嫌っていることが多いが、フェアリーだけは驚くほどしっかりと帝国民に受け入れられている。軍部のスパイや伝令にもフェアリーは珍しくない。
ただし、貴族に身分を保証されるなどのことがあれば、外国人としての敵意は敬意に変わる。
このような傾向は城門の内側に行く程強く、外側では全く反対の感情を持っていることも珍しくない。

次に挙げるのはあくまで目安であり、例外は枚挙に暇がない。

★第1城門内部
王族や国政に携わる貴族、大商人など地位や財力の高い者も数多く住む、ドレス帝国の政治や経済の中枢である。これはいわゆる、帝都の上位層が住む場所であり、城壁のすぐ外には帝都の城下町が広がっている。
この城壁は純粋に人工の壁から成っている。
この内側に入る権利を持つことは大きな名誉であるとされている。
ドレス帝国の行政の中心であり、強い権限を持つ宰相や軍事のトップ、宮廷魔導師などが住んでいる。
治安は非常に良く、夜中であっても常に筆頭騎士団の目が光っている。
この内部に入るには、綿密な検査とこの内部に住む者からの通行許可証が必要である。
★第2城門内部
首都を取り囲むように、衛星都市が数多く存在していることが特徴である。面積はそこそこ大きい。軍の駐留所なども数多く存在し、そこそこの実力を持つ兵士が数多く存在している。
この内部に入るには、厳しい検査と、この内部に住む者からの通行許可証が必要である。
★第3城門内部
交易都市など、多種多様な主要な都市が存在している広大なエリアである。第2城壁内部よりもやや広い面積を持つ。
この内部に入るには検査と、この内部に住む者からの通行許可証が必要である。
★第4城門内部
治安の悪い外部からの侵入に備えるための城塞都市である。
兵士の末端が数多く住んでおり、新兵の訓練などは主にこの場所で行われる。
この内部に入るには検査と、この内部に住む者からの通行許可証が必要である。
★第5城門内部
主に、炭鉱都市や、農村など、生産に関わる都市や街で成っている。この地域で国内食糧生産の3割をまかなっているが、総じて貧しい者が多い。冒険者の店は多数あるが、財力がない者が多く、報酬を払えないため、潰れることも多い。
この内部に入るには、一人につき、200〜1200rkの金を支払う必要がある。(金額は情勢や運によって変化する。2D6をすることを推奨)
★第6城門内部
炭鉱や農村など、生産に関わる街や村で成っていることは第5城壁内部と同じだが、この辺りは国の保護も薄く、土地も痩せ、資源もやや少ないため、貧しい者が多い。
そのため、水源の争いや食糧の争いなどで紛争が多く、治安はかなり乱れている。
この内部に入るには100rk〜600rkの金を払う必要がある。(金額は情勢や運によって変化する。1D6を推奨)
★第6城門外部
隣国との境に存在する緩衝地帯である。
この国の生産を支えている灌漑工事がほぼ全く為されていないため、土地は国中で最も痩せており、水も貴重である。
多くの住人が、ほとんど枯れ果てた鉱山を彷徨い、わずかばかりの鉱石を発掘したりなどして、なんとか生活を維持している。
生活は非常に苦しく、冬が訪れる度に住民の1〜2割が凍死するか餓死すると言われている。
その時期になると暴動が多発し、税を納められずに逃亡する者も多いが、大抵は途中で野たれ死ぬようだ。それでも、この辺りは排他性が弱いため、ドレスの栄光に夢を持った多数の外国人が流れ込み、人口を維持している。

*)各通行証には発行者の名前が記載されており、これがなければ無効となる。城壁の内部に入った者が何か事件を起こした場合、この発行者も罪に問われる。通行証には許可を与えられた者の外見を示すものが必要である。
*2)第1〜4城壁の内部に住む者であっても、ある程度地位のある者でないと通行許可証を発行できないのが実情である。

・政治形態
一人の帝王が国の政治を一手に握る帝政であり、中央集権制をとっている。地位は一般に世襲している。
王族の権限はかなり強く、公爵クラスの貴族であっても刃向うことは難しい。
一応政治のサポートとして、数多くの宰相やら宮廷魔導師が存在しているが、あくまでご意見番であり、最終決定権は帝王が握っている。
とはいっても、多忙な帝王の仕事の負担を減らすため、これら大きな権限を持つ者たちが帝王の代理として動くことも多い。そのため、実質彼らも強大な権限を持つ。
ドレス帝国に所属する都市は軍管区制をとっている。

・歴史
かつては5つの州から成っていたが、ある英雄の手によって統合され、現在に至る。
それから軍事力を中心に発展し、周囲の勢力を倒しながら大きくなったが、現在は勢力の拡大ができずにいる。
その結果、国内はいくつかの勢力に割れつつある。
かつては痩せた土地であったが、大規模な灌漑工事をし、国中に水を行き渡らせたため、土地は肥沃になり、国力がかなり増大されることとなった。現在では、食糧は完全に自給自足である。
7年前にフラウティア皇国を制圧し、傀儡政権を擁立することで、実質的に植民地化している。

・地形
南にシリル砂漠、西になだらかな山脈、東にタジア高原、北にカハ平原が位置する。

南:砂漠による物理的障害
西:エルフとライグル、さらにその西に居るドワーフとボーンレット
東:フェンラン
北:アームズ共和国と同盟したケンタウロスとクラケット

という障害によって、侵攻が難しくなっている。

・気候と産業
東西に大きな山脈が走り、南には砂漠が広がっているため、一年を通してほとんど雨が降らない。
そのため、土地は痩せており、国内の食糧生産はすこぶる悪かったが、大規模な灌漑工事によって、現在では大きな生産力を持っている。
これはドレス帝国が周囲の国を統括しようとする原動力となっている実情である。
気温はやや北にあることと、高地にあることが原因で、平均してトロウよりも5度ぐらい低いが、気温の変化はトロウより激しく、夜は特に冷え込み、春秋でも水たまりが凍ることがある。
西にある山脈からは貴金属や石炭の採掘が盛んであり、中部と東部では、放牧や、鉄鉱石の採掘が盛んである。
そのため、鉄鋼業や、機械工業が発達しており、また中央部では魔導力学の研究も行われている。

・神仰と精霊魔法
かつては神仰の自由が規制されており、帝王を敬うことのみを教えられていたが、現在では「使える物は何でも使う」という考えにより、制限はあるものの信仰の自由が認められている。
とはいっても、やはり規模は小さく、神聖魔法を使える者の大半は外国から渡来してきた冒険者や傭兵である。
他国からの者を嫌う風習も相まって、布教は上手くいきにくいらしい。
これはシャーマンにも通じ、精霊魔法も盛んではない。
ただし、城壁の外の方……特に第4城壁より外は締め付けが緩いため、低レベルな暗黒神官などのはぐれ神官が案外多く存在している。それでも、数える程でしかないが……。

・魔導力学
ドレス帝国は魔導力学が開発された頃、ほとんど全く注目していなかったが、現在ではその有益性に気づき、宮廷魔導師団を結成し開発を進めている。とはいえ帝国の貴族は武官が多く、その受け入れにあまり積極的ではない。そのため開発の着手が遅れた上に、開発の進行も遅れている。そのため、魔導力学のレベルは全体に低い。また、開発は中央部でしか行われていないため、それ以外の場所で魔法士を目撃することは非常に珍しい。そのため、国民は魔導力学についてほとんど知識がない。
宮廷魔法士は外国から流れた者が非常に多く、祖国を恨んでいる場合が多いため、主戦派が多い。

・トロウとの関係
ドレス帝国にとって、トロウは仮想敵国であり、また、トロウにとってもドレス帝国は仮想敵国である。
もしもどちらかが隙を見せたら、もう片方は躊躇わず攻め込むであろう。

・現在の政治体制
国を治めているのは帝王シャイアルである。
帝王が全ての決裁権を持ってる中央集権独裁国家であるが、それを補佐する宰相たちや軍のリーダーたちも、相当の実権を持っている。
城門において出入りするのに実質的に貴族の許可がいるため、貴族の権力はかなり大きい。
一般に貴族が軍人を兼ねており、軍の指揮官は貴族が多い。一方で、多数の民間の傭兵団を有している。
騎士団は貴族で傭兵は庶民であるというのがわかりやすい理解であろう。
一般に、騎士団の指揮官が傭兵団を指揮することになっている。
魔導力学の開発にかなり力を入れているため、宮廷魔導師もそこそこの発言権を持つが、由緒正しい貴族は魔法をあまり盛んに学ぼうとしなかったため、庶民が多く、時に対立の構造を示している。

・派閥
ドレス帝国も一枚岩ではない。様々な主張があり、そのために派閥を作っている者も存在する。
強力な派閥のリーダーは、大城壁の内部に住んでおり、政治的な権限を握っていることが多い。

 ☆主戦派
かつてのドレス帝国の栄光に思いを馳せ、再び国外への侵攻を主張する者たち。ただ、彼らも現在の状況では戦を仕掛けても敗北することを理解しており、どちらかと言うと「国外侵攻をするために軍備を拡大しよう」と主張することが多い。現在はラッヘル・A・アルガン将軍が率いているが、数か月前まではライン・グライン公爵が代表であった。引き継ぎはうまくいっておらず、主戦派にも様々な勢力が存在している。暴走して代表者のラッヘルの意思を無視した行動を取る者も多い。

 ☆穏健派
アイヴァン・О・カウゼル公爵が率いるグループである。現在の状況から、海外に攻め入るのは不可能と判断し、必要とあれば外交戦略によって現状を打破しようと思っている者たち。とはいっても、海外に対する敵意があるのは同じであり、「利用できるものは利用する」という原理で動いているに過ぎない。

・軍備
 ☆五大筆頭騎士団
「王の五本の指」と言われ、国王を助け、国内を治めている。この五大筆頭騎士団には高レベルの人間が珍しくなく、中央部の治安がすこぶるいい要因となっている。

 ☆十二枚金貨
ドレス帝国を代表とする12の傭兵団である。
それぞれ、100人規模の団員を保持しており、その10倍以上の敵と戦っても圧倒的勝利を治めることができるという。

 ☆第13傭兵団「愚者の団」
十二枚金貨にこそ入っていないものの、ドレス帝国最強クラスの傭兵団である。『つのなし』の異名を持つボーンレットが団長を務めており、彼は生身の体でロウハのピエロ・ザ・モンテカルロ相手に互角に戦ったという噂のある、かなり強力な戦士である。

 ☆宮廷魔法士
ドレス帝国において、魔導力学を取り入れる際に結成された魔法士集団。封建的な貴族たちは魔法士をしての勉強をするのを好まず、庶民には魔導力学を学ぶための教育費を払うことができなかったため、外国人でスカウトされたものが多い。現在は約半数が外国人である。その中でもジェクト人が多い。このような外国人は故郷を追放された者が多いため、基本的に主戦派である。

・傭兵制
ドレス帝国に登録している傭兵はE,D,C,B,A,Sの6つのクラスが与えられている。
基本的に実力本位であり、それぞれの合計経験点は
E:4000以下
D:80000以下
C:12000以下
B:16000以下
A:20000以下
S:20000より大
となっている。
これらを越えるものに特Sランクというのがあり、ドレス帝国に100人弱存在している、かなり強力な傭兵であり、このような傭兵は大体十二枚金貨に属している。

・組織
 ☆シーフギルド
その名の通り、シーフ技能を持つ者たちが相互扶助のために作り出した組織である。シーフ技能を持つ一部の者にのみその所在が知られているが、ドレス帝国では一般にマイナーな組織であり、存在すら知られていないことが多い。第1、第2城壁内部は筆頭騎士団の目が行き届いているため、活動はほとんどない。また、城壁で区切られているため、各城壁毎に組織が分断されており、提携は上手くいっていない。
トロウの手練士協会とは違い、この組織は犯罪結社としての側面が大きく、国家とはほぼ対立の構造を示している。とはいっても、シーフギルドに国家に反抗する力はなく、帝国の摘発から逃げるということが彼らの生き方であるのだが。
そのため、猜疑心が強く、紹介状もなくシーフギルドへ行き、迂闊な対応をすると貴族のスパイと思われて襲いかかって来ることもある。
第4城壁内部に中心が置かれており、城壁の外に出るほど構成員の数は増えていくが、組織の格は下がっていく。第6城壁内部辺りになると、ほとんどならず者の集団である。
城壁の内側の方では、貴族の目を攪乱するため、拠点や合言葉を頻繁に変更している。

・重要人物
 ☆帝王シャイアル
ドレス帝国の帝王にして最高権力者。

 ☆ラッヘル・A・アルガン 19歳
主戦派のリーダー。性格は清廉潔白であり、五大筆頭騎士団の一人でもある。「魔剣ラッヘル」の渾名を持ち、様々なマジックアイテムに通じ、収集している上に、ドレス帝国でも有数の剣の腕前を持つ。ドレス帝国の英雄的存在であり、敵に回したらこれほど厄介な相手はいないだろう。

 ☆ライン・グライン 享年56歳
主戦派の元リーダーであり、根が温厚で愛国心が強い男であった。数か月前まで主戦派を指揮していたが、何者かに暗殺された。突然のことであったため、後継者が見つからず、主戦派リーダーが再選される際にいろいろ揉め事があったようだ。

 ☆アイヴァン・О・カウゼル公爵 48歳
穏健派のリーダー。猜疑心がやや過剰に強いが、軍師としての腕前は自他共に認めるところである。古狸。もし戦争になれば、穏健派とはいえ、手加減せずに指揮を振るうであろう。

 ☆マーレス・D・マルヴァル 18歳
ドレス帝国の英雄と呼ばれる男であったが、3年前に軍をやめ、何やら活動していたようだ。実際には「改造版のスタッフオブソーサリー」に支配され、海外侵攻のための策を練ることになっていたらしい。主戦派リーダーのラッヘルとは親友である。

 ☆セナ・R・マルヴァル 16歳
マルヴァル公爵家の長女。3年前に『ミス・ドレス』で優勝した少女。美人で気立てが良いという、完全無欠のお姫様。ただし、生まれた時からその目は光を失ったままである。


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