◎日程 05/10/2007〜13/10/2007              

 1日目 パリ散策(8回目ですわ)
 2日目 凱旋門賞ほか(最高峰レースを) こちら
 3日目 モン・サン・ミシェルへ(世界遺産を) こちら
 4日目 リヨンへ(フランス第二の都市に) こちら
 5日目 アムステルダムへ(2回目ですわ) こちら
 6日目 デン・ハーグとデルフトへ(フェルメールゆかりの地を) こちら
 7日目 アムステルダムから東京へ こちら
 2003年の旅行記(6ヶ国7都市)はこちら
 2005年の旅行記(パリ)はこちら

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06/10/2007 パリ散策       右方向に読み進めるつもりで作ってます...。 そして、なるべく小さい文字サイズで読んでもらうことを望みます。

 鹿児島からK氏、沖縄からT氏が上京し、乃木坂で合流。
 K氏T氏ともパリは何度も行っており、K氏とは2003年の6ヶ国7都市旅行や99年のパリ・アムス旅行など、1つ後輩であるT氏とは、10年前に(お互い留年したので、ぼくだけが卒業旅行)パリ・ロンドン・ブリュッセルと3カ国の2週間旅行しています。
 今回は他にも誘ったのだが、この3人となりました。
 新国立美術館で、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」を観る。アムステルダムから日本に来ている。入れ違いになるため、これは観ておかないといけない。
 今回の旅の3大目的は、凱旋門賞(ロンシャン競馬場)、モン・サン・ミシェル、フェルメールの絵画です。もちろん、それに終始するわけではない旅。
 パリは8回目、アムステルダムは2回目、リヨンやデン・ハーグは初めてです。
上野から、1000円で成田へ。21h55のエールフランスの夜便です。おきまり。
 22時21時などは、空港がびっくりするくらい閑散とします。これがまたよい。
◆ラグビィ仕様のエスカレータ。
 チケットはエレクトロニックなんちゃら。つまり、引換券一切無し。パスポートを端末に差し込むと搭乗チケットが出てきます。今回は飛行機に4回乗るのですが、どの空港でもそれでよいとのこと。
 空港内のコンビニでカップ麺と酒を買って、カフェテリアのテーブル(ラーメン屋の前)で軽く夕飯。しばらく吸えないタバコを吸い、のんびりと搭乗ゲートへ。日が昇る3時間前に着くので、寝ておかないと。
 荷物はリュック1つ。特に大きくもないリュック。K氏も同様。T氏は少し多い。カラカラと転がしているが席に持ち込む模様。替えの靴や洗顔料まで持って来ている。 液体類は、100cc以下の容器に入れて、それらを透明袋に入れないといけなくなった。捨てたり飲みきるなりしないといけない。
 今回は、タスクが詰まっているので、バラバラに動く時間を作ろうとしたが、無理だ。ほぼ3人で行動することになるだろう。 1週間だが、いつもながらのとっても忙しい旅の始まりである。
◆綺麗になった北駅の早朝。
 5時前、パリ・シャルルドゴール空港着。市内までの切符を買う。
 フランスは、ちょうど開催しているラグビィのワールドカップ一色だとわかる。どこもタイアップだ。

 RERで30分。北駅到着。8時頃に日が昇るので、まだまだ真っ暗。
 外観・内装とも少し新しくなった北駅を見つつ外に出る。カフェも開いていないので、なにか店でも探しつつ、とにかく歩こうかということに。
◆未明のvelib。端末でブース検索も可。 ◆マドレーヌ寺院。まだ日の出前。
 東駅・サン・ドニ門などを見て、モンマルトル大通りを西に。この道は、僕の好きなカフェがあるよと言ってとことん歩くが、やはり閉まっている。多少、オールナイトでやっている店もあるが、いくつかスルーし、オペラ座の前に出る。やたらと観光の日本人の多い地区だが、今はここには現地人すら視界にいない。
 話題となった30分無料でどこのブースにも返却可のレンタル自転車「velib」。見つけたブースで端末をしきりにいじったが、カードの細かい種類の違いが原因で、利用できないなと諦める。トライしようとしていたことの1つだっただけに残念。
 「ド・ヌーヴ主演の『ヴァンドーム広場』って観た?」とか話しつつ、ヴァンドームでなく、マドレーヌ広場へ移動。えらい歩いた
 ようやくカフェに入る。
安いので2ユーロ強。1ユーロ170円なので、カフェも400円500円といった感じ。ユーロ高に値上げも入り、今年は飲食でお金がかかるなと感じる。
 禁煙関係のルール施行は来年からのようで、普通に吸える
◆日が昇って、再び歩き出す。
 店を出たら明るくなってきた。モンソー公園を目指すことに。しかし、道を一本間違える。軌道修正も面倒になり、メトロでコンコルド広場へ。色々と発見のある徒歩移動だが、ここは少しラクをしようと。まだ日が昇ったところだが。
 途中、通りの店で「この新聞に明日の凱旋門賞の情報が載ってるか?」と訊くが「わからん」と言われ、しかたなく一部買った新聞は、結局無駄になった。
◆ブランジュリ。エッフェル形のパンも。 ◆チュイルリーに到着。遠くにエッフェル。
 再開したオランジュリー美術館を覗くと、個人一般客は午後からとわかる。チュイルリー庭園を横断し、ルーヴル美術館へ。荷物を預けて少し身軽に。
 
ここでは、時計を合わせて、90分後にフェルメールの作品の前でと約束をし、それぞれがドノン・リシュリュー・シュリーの3翼から別々に入り、個人行動。
◆ダ・ヴィンチ・コードでお馴染みのポイント。 ◆ルーヴルの地上にももちろんピラミッド。
 ここに来ると、ラ・トゥールとフェルメールばかりじっくり観てしまうが、今回は2人に途中で会わないようにと、それを後回しにし、考えながら色々と歩く。とにかく今日はよく歩く。
◆ミロのヴィーナスを背後から撮ってみる。 ◆いつもながらのラ・トゥールの空間。
 合流後、地下の他国籍料理のカウンタが並ぶカフェテリアで昼食。安く済ますならここというイメージがあったこの一帯なのだが、どこもセットにすると、11〜13ユーロ。2000円だよ...。
 荷物は預けたまま、そろそろ入れるオランジュリー美術館へ。あら、列ができている。
◆ルーヴル地下も今は高い。12Er×170円。 ◆再開したオランジュリには行列。
◆モネの連作「睡蓮」の部屋。 ◆ぐるりと睡蓮。2部屋。 ◆モディリアーニ、ローランサン、ユトリロ...。
 20分ほど待ち、入館。以前は、地下全てがモネの「睡蓮」ルームだったのだが、今は地上階に。
 モディリアーニ、セザンヌ、スーラ、ユトリロ、ローランサンらは、逆に地下へ。エコール・ド・パリ中心っぽいが、フジタがいない。良いことです。(嫌いなのです。彼の絵) この時代は大好きです。

 「先日、日本で表彰されたビュラン氏のデザインのあの庭」が見たいとM氏が言い、パレ・ロワイヤルの中庭へ。
◆パレ・ロワイヤル中庭。ビュラン氏デザイン。 ◆モニカ・ベルッチのDiorのポスタを発見。
 預けた荷物を取りに行き、宿へ。イタリー広場から一駅隣りです。
 デファンス地区のアパート型の高級感あふれるレジデンスを見つけ、個人的にはそこが希望だったのだが、もっと市内にということで、同じ価格だが、よく使うティモテルのチェーンの1つに。
 結果は...、たてつけが悪く、アメニティもしっかりしていない。失敗でした。
 後で、外でタバコを吸っていたフロントの人と話したら、日本人は結構来るらしい。そのせいか知らないが、扇子や掛け軸がロビーにあり、なんだか変な気もしました。
◆モンスーリ公園。子供連れで満員。 ◆公園の一角。RERの駅が下にある。
 まだ昼過ぎ。宿で行動を決める。観光客がそうそう行かない美しい公園が近くにあるよと言うと、即決。モンスーリ公園まで歩く。
 週末なのもあってか、子供連れが大量に集っている。RERの路線が縦断している変わった公園なのだが、綺麗なのは確か。東洋人3人は浮いている。

 公園の外に大学。ここから外はパリの外になる。メトロはどの路線もさらに外に伸びていて、市の境には「Porte de ○○」という駅名が付いている。玄関口という意味か。
 この駅同士を横に結ぶ便利なトラムが最近できたので、絶対乗ってみたいと考えていた。
◆南部を東西に結ぶトラム。 ◆アンドレ・シトロエン公園。行き慣れた。
 早速、大学の前から乗る。律儀に切符に刻印するうちら。必要無い気もするが、検札がいつあるかわからない。
 市の境に沿って西に向かい、終点へ。アンドレ・シトロエン公園へ。ここも日本人観光客は普通行かない、というか知らない公園です。
 相変わらず気球がいる。熱でなく中の気体によって浮いていく気球をワイヤ一本で引っ張って支えている機構。特にアクロフォビアでは無いのだが、あれが切れたら空の彼方へサヨウナラなのか...という、落ちるでなく飛んでく恐怖があるのだが、2人が乗ろうというので、渋々並ぶ。
 
10分のフライト。無事帰還できて良かったです。
◆これに乗ることに。 ◆見下ろす。このワイヤのみで支えている。
 夕飯。いつも行く2つのレストランがモンマルトルにあるけどと提案。モンマルトル界隈は今回行かない予定だったので、せめてそこにと。大好きなアベス駅へ移動。
 フランスの家庭的な方と、ラテン系な方とどっちがいいかと検討。前者へ。2人とも行ったことのある店のはず。
◆タカイタカイ。 ◆観光客のいないメトロのホーム。
 隣の席では、前から気になっていたスイスの伝統料理「ラクレット」を食べている客。
 でかいチーズの塊を電熱器で温め、溶けた断面をヘラでそいでジャガイモなどの具に付けて食べるもの。 店に入る前、「ラクトールだっけ。ラク...なんだっけ?」とちょうど話をしていた。「あ、あれだよっ」と。 頼みたかった...。
◆翌日の凱旋門賞のポスタ。 ◆よく来る家庭的な店の一つ。
 僕はペンネ。K氏はカモ。生で一枚食った後に、石焼の石が、ようやく出てきた。「やっぱ焼くのかよ。すぐ出せよ」と。
 女性のホール店員は2人。厨房との境のカウンタでタバコを吸っていたりする。これがまた良いわけで。
 その店員を見て話していたのですが、こちらはスカートはほぼみんな履かない。ただヘソ周りは見えていることが多く、結構腰に肉が付いている。日本人が細すぎるのかというくらい、みんな。
 聞こえないのを良いことに、「みんなぷっくりしてるね」等と話す。
◆ペンネ。ペンネじゃない方が良かったな。 ◆デザート。この後あまり食えないデザート。
 メトロでパリを縦断して宿に戻ると、ちょうどテレビでは、ワールドカップ・ラグビィのフランス対ニュージーランド戦。
 
なんと、フランスがとてもいい勝負をしているではないか。
 
トライをあげた時に、外から歓声が。バーや家からだろう。同点からのトライ時には大歓声。
 数分耐え切れば金星という時に、窓をわざわざ開けてみた。ノーサイドの瞬間は各方向から、建物が揺れるような叫び声が聞こえてきました。
 未明から歩いて、疲れました。
明日は、ほぼ唯一といえる「そんな早起きしなくて良い日」です。
◆切符自販機。ローラー転がしスクロール。

1日目おわり。        2日目へ