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月曜です。日本では150円まで落ちて、それでも喜んでいたユーロが、135円と知る。なんてことだ。
今日も早起き。さほどではないけど。でも外はまだ真っ暗です。暗い中チェックアウトし、∩の字の小さな湾型の港。その北側をぐるりと歩き、東側のパニエ地区へ。(西側は昨日の聖堂のある丘)
地中海、それも北アフリカという感じで、細い道や階段が迷路のように。昼間なら洗濯物が白い壁にパタパタしているはず。 |
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◆夜明け前のマルセイユ旧港。 |
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◆バニエ地区への階段から見た港と聖堂。 |
適当に歩いていると明るくなってくる。ヴィエイユ・シャリテ(旧慈善院)の前を通り、海に近づいてくると、サント・マリー・マジョール大聖堂が近くに見えます。
ごみごみした下町の住宅街バニエ地区から抜け出ると、車も見えだす。
T氏が青果屋で飲み物を買っているのを待っていると、店の主人に店の前に駐めてある邪魔なメルセデスを指し、「あんたのか?」と訊いてきた。んなわけない。 |
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◆いい感じの地区。 |
◆TGVに乗り込むが1時間出発せず。 |
ジョリエット駅からメトロに乗り、国鉄のサン・シャルル駅へ。8時半。席に座ってから1時間遅れで出発...。ひどい。予定詰まってるのに。なんとか調整するしかない。
車窓からの地中海が綺麗。プロヴァンスからコート・ダジュールへ。Azurの文字通り、海は碧い。
トゥーロン辺りから寝てしまい、サン・ラファエル辺りで起きる。 |
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2時間後、カンヌに到着。ニースに向かう列車の時間を調べる。予定を少しずらし、カンヌの観光へ。
海岸の方向に歩き、アンティーブ通りを歩き、市庁舎へ。なぜか、どの都市でも市庁舎を見たい。シュヴァリエ山のふもと。
そこから、本格的にコート・ダジュール沿いのクロワゼット大通りを西から東へ散策。カンヌ映画祭の会場であるパレ・デ・フェスティヴァル・エ・デ・コングレ。 |
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◆途中停車駅のトゥーロン。 |
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◆カンヌ到着。シュヴァリエ山。 |
◆地中海沿いの通りへ。小さな港。 |
◆遊歩道。左手は海。 |
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赤絨毯が敷かれる入口のそばの広場の石畳には、歴代のゲストの手形が沢山並ぶ。「ジャンヌ・モローだ」「デヴィッド・リンチだ」と、なかなか楽しい。
そこを過ぎると砂浜。泳いでいる人もいる。暖かい。通り沿いにはブランド店が並ぶ。
再び1つ北側のアンティーブ通りを見て、駅に戻る。ホームに隣接のクロワッサン屋で、パン・オ・ショコラを食べて列車待つ。カンヌ観光終了。 |
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◆工事中だったのだが、無造作にキル・ビル。 |
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◆クリストフ・ランベールの手形発見。 |
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◆右にあるのは、砂の芸術。※クリックで拡大 |
◆ブランド店が並ぶ。店舗は小さい。 |
◆1本北側のアンティーブ通り。 |
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昼過ぎ、ニースへ向かう。
ニース駅に着いて、念のため明日のモナコ往復の列車を確認しておくべきであった。調べておいたとは言え、信頼できない。
確認しなかったのだが、その結果、翌日後悔することになるのであった...。
1分ほど東に歩くと、南の海岸方向に繋がる大通り。トラムの乗場で一日券を買う。しかし、トラムには乗らずに北側の高台に歩いて登る。 |
◆国鉄カンヌ駅。 |
◆ホームで休めるカフェでパン・オ・ショコラ。 |
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暑い。
10分後にシャガール美術館到着。綺麗な美術館です。まず、チケット売場とショップのみの建物。チケットを買い、展示のある別の建物へ。ロッカに荷物を置き、久々の手ぶら状態。
スペインと違い、写真はOKでした。宝石箱のような赤青緑に宙に舞う人や牛。そんなイメージのシャガールですが、色のインパクトが強い作品は少なめでした。日本人の団体と入れ違いに退館。 |
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◆30分ほどでニース駅に到着。 |
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◆ニース駅外観。 |
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その後、丘をとことん登る。バスも走っているのだが、タイミングがつかめず、そのまま20分歩き続け、ようやく登りも終わる。マティス美術館を探しつつ、オリーヴの植わっている広めの公園の周りをぐるりと歩く。
遠足の子供やスケッチする学生の集団。公園で日向ぼっこをしているカップル。ペタンクをする年配集団。
実は公園の中に美術館はあったのですが、地図をじっと見なかったので、案内板だけを頼りに公園の外ばかりをぐるっと。 |
◆ニースのトラム。 |
◆庭が広いシャガール美術館。 |
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行き着いたのは、寺院とお墓。
「あれ?これは違うな...。そういや、本に確か、この辺りにマティスとデュフィのお墓があるとか」「ああ、なら、せっかくなのでお墓を」
入ると、さっそく二人の墓へ続く案内が、左右に。まず左のマティスのお墓を目指す。矢印に沿って歩くが見つからない。下に続く階段を見つけて下ってみると、広い庭のような空間。 |
◆シャガールの作品群。 |
◆さらに丘を登ると、マティス美術館へ。 |
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さらに降り続けると、ありました。アンリ・マティスのお墓です。
戻って、次はデュフィ。また反対側をとことん歩かされる。「こんなに広い墓地だったのか...」まだかまだか、行き過ぎたのか?と心配しながら、広かった敷地ももうなくなるよ...という端の端まで来たところで、ありました。
「パリの近代美術館にどでかいデュフィの絵があるから、パリでは見に行きましょか」と言うことにする。 |
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◆両者の墓へ続く案内。 |
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◆マティスの墓にようやく到着。 |
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その墓地の端っこから、うまいこと公園に出られ、公園内を歩く。
しばらくして、マティス美術館。この日は無料でした。写真は不可とのこと。マティスといっても切り絵のような例の作品群の印象が強く、フォービズムとかもあまり興味がないのですが、南仏のイメージに合う感じの色々な絵や彫刻がありました。
帰りは、さすがにバスに乗る。マセナの文字があったので、マセナ広場まで行くだろうと乗り込む。 |
◆ペタンクに興じるみなさん。 |
◆マティス美術館。窓などの外観は南仏的。 |
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丘を下り、市街の中へ。終点のマセナ広場付近で降り、トラムに1駅分乗ってみる。そしてまた、「この辺」という地図だけを頼りに宿を探す。トラム1駅分を結局行ったり来たり。南北に歩くが見つからず、ここかなという東西の道を選び、しばらく歩く。違うなと引き返そうとしていたらようやく見つかる。結構メイン通りから遠いじゃないか...。予約したサイトの地図がざっくりすぎる。
珍しいことだが、国内で普段よく目にするような普通のエアコンが付いてました。
宿に荷物を置き、再び外へ。トラムで少し移動。マセナ広場を通過し、もう1駅。長距離バスセンタそばで降りる。 |
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◆部屋に到着。 |
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◆蛇腹と手押しドアの超狭いエレベータ。 |
この付近から旧市街。どの街でも旧市街と呼ばれる地区は散策している。昨年のリヨンでもそうだった。
「旧市街」の共通点は、入り組んだ細い路地。石畳。お店・レストランなどが多い、のどかな地区。
そこから地中海沿いに出て、日が沈む紺碧の海を見る。海岸通りは明朝ゆっくり歩く行くことにし、日没前の19時過ぎにレストランを物色。 |
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広場にテントを並べ沢山のレストラン。食べたいものとムニュ(menu=定食)の価格をじっくり比べ、1つの店の外の席に。
当然、ニース風サラダ。そして、前から食べたかったラパン(ウサギ)。
2人でロゼのワインを瓶で頼む。一昨日、赤で失敗したため。 |
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◆トラムに乗ってみる。 |
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T氏は前菜にムール貝。蒸したものが何十個と出てきた。食べたあとの1つの殻をピンセットのように使って、残りの貝の身を摘んで食べている。「こう食べるらしい」とのこと。
殻はでかいけど、身は大きさも味もアサリと変わらない気がする。 |
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◆旧市街。 |
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◆夕暮れのコートダジュール。 |
ニース風サラダは、昨日のアンチョビ・オリーヴ・ツナのサラダとほぼ同じ。ただ、ゆで卵が載っているが特徴。
ウサギは、鶏っぽい。ウサギのどこを食べているのかわからないまま、軟骨や皮もいただく。
広場の向かいの店の外では、マイクを使っての英語詞のカントリの弾き語り。うるさい。 |
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デザートは、またまたリンゴのタルトを選ぶ。しかし、過去2日とは違い、大きい上にたっぷりの生クリーム。3日間のタルトの中で最も旨い。
そして、ワイン以外のムニュは、前菜・メイン・デザートで16.5ユーロと最安でした。
食事のコストパフォーマンスが日に日に良くなっている。 |
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◆外の席にしてみる。 |
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◆ニース風サラダ。向こうにはムール貝。 |
◆ラパン(うさぎ)の肉です。 |
◆リンゴのタルト。過去最高。 |
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オブジェの電飾が灯るマセナ広場からせっかく一日券を買ったので、トラムで2駅乗ってから遠回りで宿に。歩いたらかなり近いのだが。
夜の中心街は、人の数的にも色彩的にも、なかなかほどよい。 |
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◆夜のマセナ広場。ポールの上に光る人形。 |
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◆夜の中心通り。シンプルな電飾がよい感じ。 |