宿を出る。南仏は今日で終わる。
マセナ広場まで歩き、そのまま海岸へ。海岸に沿って走る通りは、プロムナード・デザングレ。 「des Anglais」アングレはイングランドのこと。英国人の遊歩道という意味です。
プライヴェイトビーチもある。砂浜の仕切りがある部分が、どこかのホテルの宿泊者用って感じか。朝から水着のおばあちゃんも。ギリギリの気温。ローラーブレードですれ違う人。走る人。犬の散歩など。 |
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朝だからだろう、人とは少ない。大通りををしばらく西に進んだところで、北上。ぐるりと回って駅に向かう。
10時半に駅到着。モナコ行きの列車を確認。乗る予定の時刻に...無い。時刻表を見るが、今日から違うダイヤのようで、しかも特別なダイヤのようでした。
モナコ公国のモンテカルロ駅は、ニースから20分程度。さらに東のフランス端っこの街マントン行きか、イタリアのミラノ行き特急等に乗る必要がある。 |
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◆プロムナード・デザングレを歩く。 |
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14時には便があるようだが、16時半にはニースに戻れないと、予約しといたパリ行きのTGVに乗れないのでダメ。TGVも1日数本。5時間以上乗るため、それに乗らないと、今日パリに着けない。
列車の往復が絶たれた。その他の行き方は、タクシーかレンタカー。または、ニース空港までバスで行ってからのヘリ。タクシーでは30分くらいらしい。片道4000円分くらい?ヘリ等は当然高い。あと6時間。 |
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◆夕日に続き、コートダジュールの朝日。 |
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◆さわやかな朝です。 |
バスの路線図を見ると、市内交通のバス網からぐーっと延びているモナコ行き路線がある模様。とりあえず、海岸の旧市街で昨日見かけた長距離バスセンタに行ってみるか、ということに。
昨日、駅に到着した際に時刻表を調べておけば、列車が無くなっているのに気づいたはず。朝にモナコ往復をしておいたり、昨日のうちに行ったりと調整することでタスクをこなす手はあったのに。 |
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バスも時刻が合わなかったり、高かったりしたら、タクシーにするか、それとも諦めるか...と話し合いながら、駅近くのトラム乗り場へ。
トラムが来る気配がない。動いてないっぽい。なんだよ今日は?しかたなく、バスセンタまでは歩くことに。トラムのレール沿いに目抜き通りを南下。暑いな、今日もここは。
20分後、バスセンタに到着。「モナコ行きモナコ行き...。5分後にあるで。その5分後にも」「なんと」これなら、帰りもポンポン出てるはず。 |
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◆海岸線をバスでモナコに移動。 |
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乗り場には結構待っている人。あとは料金だ。乗る際に運転手に払うのだが、「タクシー以下だろうから、多く見ても10〜20ユーロか、30なら行くのやめる?」なんて話していると、まもなくモナコバスが来る。
運転手に2人で幾らか訊くと、「2ユーロ」え?「1人1ユーロ?」「そう」
「1だってよ」「行きましょう」タクシーやヘリで行かなくてよかった。つまり、市内と同じわけだ。 |
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◆世界最小国に次ぎ、2番目の小国にも入国。 |
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◆モナコ到着。観光時間は100分程度。 |
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◆目に入ったエレベータに乗ってみる。 |
◆ショッピングセンタに続くようだ。 |
◆海と山の隙間。平地は少ない。 |
しかもモナコまでのルートは地中海岸沿い。左手に茶色の別荘等が崖に建ち並び、右手にはすぐ碧い海。いろいろな形の海岸線。このリゾート地区をクネクネと進む。
途中の乗り降りもあり、ニースとモナコの間に泊まっている人も多い様子。こりゃ素晴らしい。バスで大正解。
40分後、モナコのアルム広場で降りる。1.95平方kmの世界2番目の小国です。グレース・ケリーは知らなくても、ケリーバッグはみんな知っているはず。
国内にいくつかあるエレベータの1つに乗ると、ショッピングセンタの室内に出た。展望テラスで食事をする大勢の人。小さい方の港を眺めながら階段を昇ると、再び元の位置へ。 |
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◆岩山の上の大公宮殿。昇るのがきつい。 |
◆モナコ大公が住んでいる。 |
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大公宮殿を目指し、丘を登る。荷物を持っての長い坂。衛兵の軽い交替を観つつ、丘の上の小さな旧市街を歩く、海洋博物館前にプチトラン発見。乗ろうと言うことに。
丘を下り、港に沿って進み、さらに登るとグランカジノ・オペラハウス。しばらく停車。写真を撮るための停車らしい。
F1コースでもある、カジノの下のヘアピンカーヴ、そして海沿いトンネルをくぐり、再び港を通り、丘の上の博物館まで戻る。
戻っちゃったな。ただ、起伏の激しい街をほぼ歩くことなくカジノ等が見られた。プチトラン様様。 |
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◆丘の上の海洋博物館。 |
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◆いいね、プチトラン。頼ることに。 |
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◆グランカジノ。中にはオペラハウス。 |
◆よく見る例のヘアピンカーヴは、ここ。 |
◆丘に戻り、港見下ろす。奥にカジノ。 |
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再び歩いて丘を下る。本来列車で来る予定だったためカットされてしまった綺麗なモンテカルロ駅をわざわざ観に行くことに。
トンネル内。薄暗い中、灯りが連なる。マントン方向の列車は来たが、ニース行きはやはり無いようで、バス乗り場に戻る。
バスはすぐに来た。乗り込むが、満員で座れず。天井の隙間から自然に入ってくる風だけが頼りの暑い車内に40分立ったまま。これはきつい。 |
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◆随所にグレース・ケリー妃のガイド。 |
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◆丘の上の旧市街。 |
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◆長い通路を進み、モンテカルロ駅へ。 |
◆ホーム。電車には乗らない。 |
◆なんとなく、ゴージャスなホーム。 |
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ニースのバスセンタに戻って来たが、トラムは相変わらず動いていない。また徒歩で国鉄駅を目指す。大通りを北上していると、騒がしい。止まっているトラムの線路上を逆に南下する大集団。デモ行進の列。
これでトラムが止まっていたようです。労働組合的な旗を持ち、なにやら叫びながらの何百人もの列。
とにかく、無事にモナコ観光も終わり、パリに行くのみ。TGVで5時間ちょいです。 |
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◆ニースのバスセンタに戻る。 |
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◆デモ行進に逆流する形で駅へ歩く。 |
西に向かい、マルセイユやアヴィニョンを通り、北上。来た街を通るのが少しもったいない気もするが、ニースからパリだと、遠回りになるのは仕方ない。
旅の3分の2を占める「スペイン2都市・南仏7都市他」の過密部分はここで終わり。時間に追われることは無くなる。
22時過ぎに、パリ・リヨン駅到着。雨が降っている。
成田で2人とも500円の折り畳み傘を買っておいたのは正解。 |
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◆パリ行きTGVに乗車。ひと安心。 |
◆遅くに、パリのリヨン駅到着。 |
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◆地下鉄へ。パリに来るともう落ち着ける。 |
◆昨年から、この色づかいは気に入っている。 |
◆同じ駅でも路線によりデザインは違う。 |
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メトロでヴォルテール駅へ。最後に3泊する宿。また宿が見つからない。 駅前という地図だけ。住所を書いてこなくて、覚えてもいない。自分の責任。夜遅すぎるのと雨なのもあり、つらいが自力で探すしかない。ロータリから延びる各方向の道や裏路地を15分彷徨う。宿はいくつもあるのだが、違う。つらい。まずい。
駅前のロータリに一番近い、名前のない宿にとりあえず入り、どこか訊いてみようと言うことに。すると「ここだよ」と言う。おいっ。 |
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◆ヴォルテール駅到着。 |
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◆宿。名前出せよ。探したのに。 |
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建物自体工事中で、外に足場が組まれている。看板も隠れているというより、無い。「hotel」の看板だけ。玄関脇にすら表示が無い。せめてここには出せよ。とにかく、ようやく宿に到着。23時過ぎ。ドアの開閉もうるさく、あまり良い宿とは言えない。
スペイン、南仏ではたっぷり郷土料理は食ってきたため、パリでの食事は「安く」がモットー。
駅近くのケバブ屋に入り、ミックスプレートを注文。酒が置いてなく、初めて飲まない日に。 |
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◆廊下が長いのだけは、好き。テレビは故障。 |
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◆24時近い。ミックスケバブで安く済ます。 |