・・・全体もくじ・・・ プロローグ もちものあれこれ 6月4日〜5日(福岡〜ソウル〜ドイツ) 6月6日(シュトッツガルト、ウルム) 6月7日(シュトッツガルト〜ドブロヴニク) 6月8日(ドブロブニク〜スプリット) 6月9日(スプリット〜プリトヴィツエ国立公園) 6月10日(プリトヴィツエ国立公園〜ザグレブ) 6月11日(ザグレブ〜リエカ) 6月12日(リエカ〜ピラン) 6月13日(ピラン) 6月14日(ピラン〜ブレッド) 6月15日(ブレッド〜リュブリャーナ〜ブレッド) 6月16日(ブレッド〜クラーゲンフルト) 6月17日(クラーゲンフルト〜ケルン〜ハイデルベルグ) 6月18日(ハイデルベルグ) 6月19日(ハイデルベルグ〜シュツットガルト ★W杯観戦) 6月20日(シュツットガルト〜ドレスデン) 6月21日(ドレスデン) (この日以降後半部分はブログのここにまとめました) 6月22日(ドレスデン〜プラハ) 6月23日(プラハ) 6月24日(プラハ〜ドレスデン) 6月25日(ドレスデン) 6月26日(ドレスデン周辺※ポーランド) 6月27日(ドレスデン〜ベルリン) 6月28日〜29日(ベルリン〜フランクフルト〜) プロローグ ■なぜに中欧・ドイツ?〜恐るべき偶然のもたらす縁〜 ドイツ…メルセデス…ナチス…ヒットラー…宗教革命…ゲルマン民族大移動…ビール…ソーセージ…オリバーカーン…。 ドイツといえばそれくらいしか思いつかない私の貧相な知識。あ、ロマンチック街道もあるね、でそれってなに?どんなロマンチックが止まらないの?みたいな。 そんなドイツに私の「そ、そこには行っておくしかない!」と思える大事件がおこった。 話は2003年のマルタにさかのぼる。 同じステイ先のとなりのベッドに、偶然同い年の日本人女性H氏がいた。デキる女って感じで、某A国の大学にも留学していてA語もペラペラ。 きあ「…とんこつ味のものが食べたい…あ゛〜!食べだい゛よ゛〜!」 H氏「きあは九州出身だったっけ」 きあ「そうなのよ、もうカップ麺でいいからほしい」 H氏「サンポーのカップ麺ておいしいもんね」 きあ「…。…はぁ!?H氏って埼玉でしょ?なんでサンポーなんて佐賀限定のローカル企業知ってんの?」 H氏「A国留学時代に、佐賀出身のルームメイトからおすそ分けしてもらってたんだよね」 そのとき、ふと以前電車で出会った小中時代の同級生B子と会話したことを思い出す。B子は「もうすぐA国に留学にいくんだ」と言っていた。社会人になりたてで、好きな旅行にもいけずもんもんとしていた私はうらやましい!いいな!と猛烈に感動したことを覚えていた。10年ちかく前のほんの1時間ほどのことだったのに。 なにげなくそれを思い出し、H氏に きあ「まさかその子の名前B田B子っていうんじゃないよねー?」 H氏「えええええええええええええええええええ!?そうだけど何で知ってるの!?」 ぎゃ〜〜〜〜〜〜!とふたりで雄たけびをあげつつ、ドリフのようにベッドから落っこちる始末。 それからふたりで写真をとってB子におくりつけ、こういう偶然があるんだねということに驚愕。すでに結婚し、関東圏に住んで子持ちとなったB子が実家に里帰りしたときにも会いに行き、電車での立ち話以来、久々の交流がスタートした。そしてその後、B子はだんなのドイツ赴任が決まり、ドイツへと旅立っていった。 B子「遊びにきてね!」 きあ「おう!必ずいくともよ!」 そんな地球規模の偶然により、私はドイツ行きを固く決意したのであった。こんな偶然からの縁を大切にしてこそ、きっとまた素晴らしい出会いが旅で生まれるはず!と。 DBで隣り合ったラブリー坊や。膝の上に乗せて一緒に歌ったりしたよ。 さて、ドイツ行きもそろそろかなと機が熟すのを待っていたところ、またしても驚きのメールが! B子「帰国が7月になりそうだよ!」 ガーン!!! ひとの2年て早い!早すぎる!!去年ヨーロッパ(イギリス)行ったばかりでまたヨーロッパって、お金がもたないよ〜〜。どうすべ、とあれこれ考え、チケが安くなる5月下旬からのドイツ渡航を考える。すると今度は B子「うちの親が6月1日〜15日まで滞在することになったよ!!」 ひーえー!!かぶってる!かぶっちゃった!さすがに親子水入らずの時には行けんわ!!! しかし、仕事の都合でこれ以上前倒しにはできない、かといって7月には彼らが引越し準備で忙しい。となるともう6月後半にするしかないが、6月といえば世界のお祭り、ワールドカップ2006ドイツ大会とかぶりまくるやないですか〜〜宿とか取れないんじゃないの〜??どーじよー。 そこで、ドイツだけでなく中欧と称して周辺国をめぐったあとにB子のうちにお邪魔することに。 アドリア海の真珠ドブロヴニクのあるクロアチア!昔から言ってみたかったハンガリー!さらに最近子孫に返還されたばかりというルーマニアのドラキュラ城!あ〜行きたい!でもそれらを全部まわるとするとちょっぴり厳しい…うむむ…。結局、格安航空券(後の章にてご説明)のフライト地とにらめっこしつつ、クロアチアとスロヴェニア、そしてチェコを旅することに決定したのであります。 ■本気で役立つリンク集〜旅の準備あれこれ〜 今回、私はこれらをお伝えしなくてはならんというわけのわからん使命感がありました。 ドイツ…本当に旅のしやすい国です。英語は若者に通じる、どんな安宿(とはいえ安くて20ユーロ前後。YHの年齢制限以下ならもっと安い)でも清潔&タオル付、交通機関の発達っぷり…。 ドイツ大好き!とかではなく、やっぱりドイツはドイツで、私の行った国の中のワンオブゼムにしか過ぎないのだけどドイツを基点に旅をすると考えると、なんとも便利です。なんせ接している国の数が多い。というわけで、下調べ(家庭内あだな:だんどり君)をすればするほど楽しかったです。 まずは空移動。 今回はヨーロッパまで「北周りで安い会社」ということでアシアナ利用。スターアライアンスであることは当然です。この旅もイーチケットだったのでパスポート提示のみ(出力したバウチャーはちらりとみるだけ)でさくっとボーディングパス発行。 そしてドイツを基点に近隣諸国へと考えると、電車もいいけどどうせなら飛行機でとびたい。そこでそれぞれのフラッグキャリアでのコストを計算するも、高い高い!ドイツからドブロヴニクまで4万以上とかザラ。そこでイギリス旅の時に調べていたeasyjetやライアンエアのようなヨーロッパ格安航空会社がドイツにあるのでは??と思い検索をかけたら、でてくるでてくる!!! ドイツには想像以上に格安航空券会社が多く、し、しかも安い〜。どんくらい安いかというと、片道2時間のフライトが1ユーロ…(ただし空港使用料やTAXなどが結構プラスされる)。とぶの?本当にちゃんとした空港から飛ぶの?という不安がつきまとうくらい。 んなわけで、ドイツの格安航空会社を以下ピックアップ。他にもあります! ●Hapag-Lloyd Express(ハペックロイドエクスプレス) ※07年追記:HlXは社名がかわりTuiflyになりました。 略してhlx。ドイツ〜クロアチア、オーストリア〜ドイツと2回使いました。機体が黄色の市松模様で可愛かったから。バーゲンチケ多数。もちろん自由席。食事や飲み物はすべて有料。ちなみにシュトッツガルトからドブロヴニクまで2時間飛び、税・手数料込みで28.49 EUR(約4000円)でした。 ●Germanwings(ジャーマンウィングス) この会社の広告いたるところでみました。人気あるんだろうな〜空港の発着場でもよくみかけました。 ●Air Berlin(エアベルリン) たぶんドイツの一番大手格安キャリア。でも機体の色合いやロゴとか面白みがないんですよね(笑)フライトのルートが多いので目的地(その空港もチェック)により使ってみるのもよし。 また、私は存在を知らなかったので利用していませんが、手配し終わった後に発見!→シトラスさん主宰のFlying cheap! 〜ヨーロッパの格安航空会社ガイド がとにかく詳細。使う予定のある方はぜひ一度目を通されてはいかがでしょう。 上記どのサイトも英語バージョンありなのでらくらくブッキングできます。バウチャーをプリントアウトしなくてもパスポートさえ見せれば発券できるみたい。(一応出力したほうがいいと思うけどね)ちなみに格安航空券の注意どころ。キャンセル不可、フライトキャンセルがあっても泣き寝入り、発着空港がマイナーなどがあげられますのでマジでタイトな日程で使うと怖いところです。リコンファームはしませんでした。 発着空港のサイトを調べておくのもめちゃくちゃ重要です。空港〜市内までの足など詳細に書いてあります。私がhlx利用のために使った空港は以下。 クラーゲンフルト空港、ドブロヴニク空港、ケルン・ボン空港、シュトッツガルト空港 訪れた都市に●つけてみました 次に陸移動。 ●Die Bahn(ドイツ国鉄) ディーバーン、略してDB。英語、フランス語、イタリア語、スペイン語バージョンもあり。時刻表のプリントアウトなどとにかくつかえる。 ●ジャーマンレイルパス HISにて購入。フレキシー5日間分、HIS手数料込みで27700円(6月料金)。この場合1日あたり5540円換算なので、1日38ユーロ以上の距離を移動するなら、そして移動日が決まってる人はゼッタイにおすすめ。渡独前に買っときましょう。Sバーン(近郊列車)にも有効なのもおいしい。私はベルリン〜フランクフルト移動が98ユーロ(ICEで4時間)とか、シュトッツガルト〜ドレスデンが80ユーロ(ICで7時間)とか、元とりまくりの長距離も乗ったので、パス持ってて大正解でした。 ●Rail&flyサービス(Die Bahn) これはDBのサイトを見ているとき偶然クリックしたサービスでつかえるシロモノ。提携しているパートナーエアラインズ(pdfファイルが開きます)を使えば、その飛行機を使う当日、A地点〜空港までのDB料金が一律料金で乗れるのだ。 アシアナも提携していることを確認し、すでに発券済みのアシアナに電話してみるもそのサービスは初耳だったらしく1時間後にかけなおしてくれ「ブッキングと同時に申し込まないと適用されない」とのこと。そんなわけで、Hapag-Lloyd Express予約のときは迷わず同時にこのRail&flyを申し込んだ。 【私の場合】 クラーゲンフルト空港からケルンボン空港に到着。ICEに乗り込む。まわってきた車掌さんに出力していた2枚のクーポンを見せる。車掌さんは1枚自分でもっていき、もう一枚は日付をおして私に返してくれた。何度乗り継いでもとにかくその日はどこまででも電車にそのクーポンで乗れます。 ケルンボン空港からハイデルベルグ駅まで二回乗り継ぎ、合計48ユーロかかる道のりを、Rail&flyクーポンのおかげで19ユーロですませました。(航空会社によってRail&flyの値段は変わるみたい。ANAだと30ユーロ以上するらしい)。ジャーマンレイルパスを買うほどではないという方は、ぜひこのRail&flyサービスをチェック!! hlxの機体に乗り込む。自由席なのでいい席は早いもの勝ち〜! そしてお宿探し。 今回の一番の問題、それはW杯とバッティングした日程であることでした。通常なら6月ならシーズン直前で値段があがるギリギリ前ってところみたいですが、開幕の6月9日から急騰、そして満室だとか。もう心配しまくりましたが、結果で言えば何の問題もなくそれぞれブッキングできました。 バリなどもそうですが、ドイツもご他聞にもれず、代理店を通すほうが部屋代が安い。調べていてそれを痛感しました。なので今回、クロアチアやスロヴェニア、チェコなどは飛び込みで探すとして、ドイツだけは先にだんどっておくことに。 なお、YHの本場であるドイツは正規YHの年齢制限が厳しいためおばはんパッカーの私はプライベートホステル(YH会員証なくても泊まれる)を好んで選びました。 ●Hotel.de ドイツのホテル予約代理サイト。ここはとても見やすいし40%オフくらいで提供してくれるので便利。ハイデルベルグ2泊はここで予約。おすすめ。 ●Host-a-fan W杯期間中、民間の空き部屋を各国からのサポーターたちにお安く提供するという民泊システム。私はシュトッツガルトのスタジアムまで徒歩10分、30ユーロの家に泊まりましたがここが本当によかった。このサイトはW杯後はなくなっちゃうのかな。 ●Rate to go〜ホテル直前予約 日本語ページあり。ここもホテル予約代理サイト。友人のすすめでベルリン1泊に使ってみた。予約確定などのメールが日本語でくるので、英語が苦手な人も安心かも。 ●ALEX 30 Hostel 日本語ページあり。シュトッツガルトのプライベートホステル。便利だし安い。3ベッドルームドミで19ユーロ〜。2泊したけど誰もいなくて独り占めできた!W杯開幕ギリギリ前だったからかな。 ●klagenfurt〜 Hotels/Accomodation フライトの都合で、1日だけクラーゲンフルト(オーストリア南端)観光をいれることに。歩き方が手元になかったためここのページのPDFをキンコーズでデカい紙に出力して持っていったけど、そりゃあもう役にたちまくり。何軒か安めのホテルをあたって空いていた街の小さなお宿に泊まれました。 ●miss-sophies プラハ(チェコ)のデザイナーズプチホテル。おしゃれなのにドミ安いし、渡航前に見つけてどうしても泊まってみたかった!でも満室…だれか泊まってきて! ●Slovenia〜farm with accommodations スロヴェニアで、ファームステイがしてみたかったのでスロヴェニア観光局公式サイトのアコモリストを目を皿のようにしてみる。気になったこのこの農家に質問メールなどをして確認しておいたが、結局クロアチアが寒すぎて山にいくのはやだ〜と実現しなかった。 ■たぶん使えるドイツ語 移動してると、公共の交通機関とか言葉は自然とおぼえちゃいますね。 「シュトラセ」(ストリート、通り) 「ツェントラル」(セントラル、市内) 「プラッツ」(広場) 「フラグハフェン」(空港) 「ハウプトヴァンホーフ」(中央駅) 「マルクト」(市場) 「ブス」(バスのこと。腹立つよね、この単語…) 「アォスガング」(出口。コレ知っていれば駅や建物で迷わない。Ausgang) あとはabが出発、anが到着の略だと覚えておけば時刻表が見やすい。 「グーテンダーク」(こんにちわ) ※オーストリアでは「グリュスゴット」 「チュース」(バイバイ) 「ダンケシェーン」(ありがとうございます) 「ビッテシェーン」(どういたしまして) 「ビッテ」(お願いします) 「アインス」「ツヴァイ」(1,2) 「ヴァッサー」(水) ※ミネラルウォーターをスーパーで買う場合は、ohneがガスなし、mitteがガス入りであることを確認!どんだけこれが重要なことか! ■たぶん使えるスラブ系の言葉 クロアチア、スロヴェニアはほぼ同じ言葉としか思えませんでした。挨拶に関してはチェコも似てた! 「ドバルダン」(クロアチア・スロヴェニアのこんにちわ) 「ドブリダン」(チェコのこんにちわ) 「フヴァラ」(クロアチア・スロヴェニアのありがとう) 「デクィユ」(チェコのありがとう) 「プロスィム」(クロアチア・スロヴェニアのエクスキューズミ〜) 「プロミンテ」(チェコのエクスキューズミ〜) なお、クロアチアはフルヴァツカです。海外ではJAPAN、国内ではNIPPONであるように、クロアチアは自国ではフルヴァツカと言ってます。 あと、切符のことは「カルテ」って言ってたな〜。それ以外になに使ってたか思い出せない…クロアチアスロヴェニアはイタリア語のほうが英語より通じてるっぽかった、特に年配者。 さて本編につづく |